2019年7月7日日曜日

目標達成の秘訣

目標を達成するための秘訣は意外と簡単なことでした






今のあなたの目標はなんでしょうか。 英検合格、入試合格、成績アップなど差し迫った具体的な課題でしょうか、それとも、人生をどう生きるかなんて壮大な目標でしょうか。 或いは新年の誓いのような真剣に願ってはいるけれど願掛けに近いようなもの(私だけかもしれませんが)でしょうか。

私はある目標に向かっている途上です。 半年前に目標達成のこつを知り、これなら私でも実行できそう、とスタートしたのです。今までの私ならすぐギブアップするところなのですが、今回は何とか続けています。 ツボさえ押さえれば、ねじり鉢巻きの必要もなく簡単に実行できることを知りました。 更に気分も上々、自己肯定感が生まれたのは嬉しいことです。 


さて、私は昔よく新年の誓いをたてていました。 希望とやる気いっぱいで、真剣にあれこれ考えて、日記の真っ白な第1ページに書いたものです。 でも、その内容が実現することはまずありませんでした。1月半ばになると、新年の熱狂と興奮は早くも冷め始め、そのままズルズルとサボり始め、春になると、もう陽気に誘われ、浮かれて「何を誓ったっけ?」の状態。 夏になる頃には{そもそも誓いなんて、そんなんこと、したっけ?」という具合でした。 
そんなこんなで新年の誓いなんて無駄だ、と悟ってウン十年が経っていた半年前、ふと手に取った『ぼくたちは習慣で、できている』 (佐々木典士著 ワニブックス)を見てびっくり。 第1章には「なぜ新年の誓いは失敗するのか?」が書かれていました。 なんと、新年の誓いの92%は達成されないのだそうです。 そして、それは人の本来的に持つ脳の働きによるのだそうです。










人間には将来の快楽より今の快楽を優先するという気持ちがもともと備わっていて、これを心理学の用語では双曲割引と呼びます。例えば、「今ケーキを食べる」という今の快楽は「1年後にやせている私」という将来の快楽より優先される。「半年後の合格」は、「今のゲーム」にうち勝てないなど。このように「分かっちゃいるけどやめられない」になってしまうのは、「将来の快楽を無視し、今の快楽をゲットせよ」という脳からの命令なのだそうです。      
"Sw!tch" というアメリカの心理学者の書いた本には、これをゾウとゾウ使いに例えています。上位である感情はゾウ、理性は下位にあってゾウ使い。 普通はゾウ使いにおとなしく従うゾウですが、のどがすごく渇いていれば、ゾウ使いがいくらムチを振るっても、ゾウは水を飲みに行ってしまいます。 これは意志うんぬんではなく、今眼前の魅力の磁力には勝てない、という真理の問題ということです。 


そうすると、目標達成するには、ゾウ使いはゾウに勝てないという原理『双曲割引』を自覚し、いかにゾウをうまく手なずけるか、にかかっていそうです。 賢くなって、自分の中のゾウとゾウ使いを観察し、自分なりの方法で目的達成のための方法編み出せれば、どんな目的も叶えられると思います。 私は『ぼくたちは習慣で、できている』から、3つの方法を実行しています。







一つ目は、習慣化。 習慣にしてしまうと、感情は湧きあがって来ないから、ゾウは大人しく、ゾウ使いに言う通りにします。 例えば、朝の歯磨き。 まだ歯磨きが習慣化していない小さい子供たちはよく歯磨きを面倒くさがりますが、いったん習慣化すれば、嫌がらなくなします。習慣というのは言わば、感情が出てこなくなった状態、或いは無意識的状態です。 私の場合はこれを単語覚えに応用しています。「あーあ、また単語かあ、やだなあ」という気持ちになる前に始め、「単語覚えって面倒くさい」になる前に終わらせる。そのために歯磨きのように毎日決まった時間に決まった手順でほんの少しだけすることにしました。 



二つ目はハードルを下げること。 どんなに習慣化されていても、生活の中でノルマが達成出来ない時や、やりたくない時は出て来ます。 もし、歯磨きが1時間も必要なことだったら再開はちょっと大変ですが、実際にはそんなに時間はいらないから、私達は中断も復帰も気軽に毎日歯磨きしています。 勉強も同じで毎日のノルマは控え目にしておくことが肝要です。 私の場合、単語覚えも単語帳たったの1ページを目標にしています。それも覚えてもいいし、見るだけでもいい、と緩やかに。 すると、前のように、やむをえぬ一時的お休みがそのままズルズル休みっぱなしということがなくなりました。 また、ブログも「書く」を目標にせずに、「やめない」を目標にしました。 だから、前回このブログを書いたのが…思い出せないくらい前… なんですが、後悔も懺悔もなく、今また気軽に復帰できています。







三つ目は、行程表やノルマのグッズを常に目にとまり、使いやすいようにしておいたこと。 毎日のノルマは机の前の壁に貼って、いつでもチェックできるようにし、それに必要な材料はすぐ手に取れる場においています。また、ブログについてはパソコンの横にブログ専用のファイルをいつも目に入るような所に置いています。   
以上、佐々木典士著「ぼくたちは習慣で、できている」から、私に合う「続ける方法」をカスタマイズしてみた事柄です。 私の新年の誓いはお陰で今のところ順調に進んでいるようです。 この本には他にもいろいろ参考になることが書かれていますので、何か目標に向かって頑張りたい方にはお薦めの一冊です。



多読の効能

 外国語学習から多読を考えてみると、その効用はとても大きいです。多読がいいということはかなり浸透してきているようですが、実行している人はまだそう多くはないようですね。たぶん、効果の大きさが学習中に、はっきりと形にならないので、気付かれないためでしょう。 単語を丸覚えして翌日のテス...