2019年8月2日金曜日

英会話って習うもの?





英会話スクールの看板を街のあちこちで見かけます。当たり前の光景ですが、会話とは習うものかね、と看板を見るたびに私は疑問に思います。 英会話をひとつの独立したジャンルとして考え、「勉強の英語」対「楽しいコミュニケーションの英会話」みたいな取り扱いに違和感を覚えるのです。 
私が通った中国語の2年制の語学学校でも、ドイツ語での大人の週一回クラスでも特に「会話」を独立して教えられませんでした。また、NHKの語学講座でもAll in Oneです。また、教科書も4技能すべてにきちんと目配りがされ、読む、書く、聞く、話すが揃って上がるようにできているのが普通です。それはある側面だけを取り出してそればかりフォーカスしたり、やらなかったりという勉強方法が非常に効率が悪いからです。
全体を学習していく方法を採っていれば、会話力は普通はその人の実力に見合っっているものになります。 その人の英語の読み書きレベルと会話力のレベルが釣り合っているということですね。初心者は初心者なりに、上級者は上級者なりにしゃべれるというのが、自然で普通のことです。 会話力とは、文法力、語彙力、正しい発音、読書による英語への慣れなどの総合力です。会話とは習うものでなく、実力を行動に移すことと言っていいでしょう。 
会話を習えば、英語が話せるようになる、というのはちょっと安直すぎると思います。単語力も文法力もなく、英語をしゃべる機会を作ればそれだけで会話力が上がるということはありません。慣れることはありますが、上達は難しいと思います。 
もちろん、英語の読み書きの実力はあるのだけれど、しゃべるのだけができない、という場合もあります。でも、この場合も会話だけを習ってもなかなか上手にはならないでしょう。 この場合は聞く、話すための集中的な治療が必要です。間違って育ってきてしまったのですから、矯正しなくては前に進めません。
もちろん、他の要素に比べ、しゃべるj時間が少ないから、補充の意味で英会話教室に通うのは大いに結構だと思います。
英会話を独立したジャンルとして考え、会話が上手になりたいから会話のクラスでしゃべれば上手になる、というのは幻想です。 

多読の効能

 外国語学習から多読を考えてみると、その効用はとても大きいです。多読がいいということはかなり浸透してきているようですが、実行している人はまだそう多くはないようですね。たぶん、効果の大きさが学習中に、はっきりと形にならないので、気付かれないためでしょう。 単語を丸覚えして翌日のテス...